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エピソードEpisōdo


エピソードX

―あるいは「コールド・オープン」で始まるデジタル空間

 

ひとつのパンデミックが知覚の向かう方向を変えてしまいました。本来、優先され、優位だったはずのことが、今ではかすみ、ひっくり返され、くらくらします。優劣の順に整理されていた経験や隔離されていた領域に現実が織り交ぜられ、無秩序な状態で立ちはだかります。あらかじめ計画されていたイヴェントや出来事は消散し、変動し、遠近の条件も逆転してしまいました。それは、まるでテレビドラマの制作でいう「コールド・オープン」——直接話に入った後にタイトルやオープニングを入れるテクニック——に放り込まれたかのようです。

 

「エピソードX」は、みなさんをこの「コールド・オープン」へと誘導するデジタルの点火装置です。ここでは、アーティストらとともに徐々に重ねていく時間がプロデュースされ、展覧会から枝分かれして、行為、まなざし、集まり、たまり場、別の場所の記録、あてどのない散策、接触し交わろうとする思い、独白、対話、反応、そして青い絨毯の集いのような企画が加わっていきます。「何キロも何キロも遊びを組み合わせて歩き続け、建物の規模を凌駕するほどの距離を歩き、ここに集まったエネルギーがついに建物からあふれ出す。そんなことをやってみたい」。「エピソードX」についてアーティストのランティアン・シィエはこのように夢想します。

 

「エピソードX」は7月3日に開始し、そこから、いくつもの衝動(インパルス)を重ねていきます。そして、いずれ疲れ果てると同時に活力が沸き上がるまで続けていきます。そして、ついぞ最後まで辿り着くことなく、「エピソードX」の世界が当たり前になっているときが、やがてやってくるかもしれません。

 

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