国際展にはさまざまな存在意義があり、その課題は多様かつ複雑です。
今年の7月、国際展にかかわる個人や団体が参加する会員制の組織「国際ビエンナーレ協会(IBA: International Biennale Association)」が発足し、各国のビエンナーレ、トリエンナーレの関係者が、相互に情報を交換したり、課題を共有したりする基盤づくりが始まりました。
こうした背景を踏まえて、本シンポジウムの第1部「国際展の多様な形、発信と受容の関係」では、ユニークな成り立ちと特定のアートシーンや地域を基盤に展開されるハバナ・ビエンナーレ(キューバ)、コ-チ=ムジリス・ビエンナーレ(インド)、福岡アジア美術トリエンナーレの3つの事例を通して、国際展の多様なモデルを紹介します。
第2部「現代アートと世界/地域との関係」では、横浜でアジアとの交流を推進する創造界隈拠点の関係者も交えて、横浜トリエンナーレが横浜というまち、および「東アジア」という地域のなかで開催されることの意味や今後向かうべき方向を検証します。
共に考え、共に国際展の未来を語るシンポジウムです。
【日英通訳付】※事前申込制(先着順)
■プログラム
第1部 プレゼンテーション:国際展の多様な形、発信と受容の関係
【プレンゼンテーター】
・ハバナ・ビエンナーレ[キューバ]
マルガリータ・ゴンザレス=ロレンテ(ヴィフレド・ラム現代美術センターキュレトリアル部門副部長)
・コーチ=ムジリス・ビエンナーレ[インド]
リヤス・コム(コーチ=ムジリス・ビエンナーレ財団共同創設者、コーチ=ムジリス・ビエンナーレ2014プログラム・ディレクター)
・福岡アジア美術トリエンナーレ[日本]
黒田雷児(福岡アジア美術館事業管理部長・学芸課長、FT5芸術監督)
第2部 パネルディスカッション:「現代アートと世界/地域との関係」
【パネリスト】
第1部プレゼンテーターおよび、
・池田 修 (BankART1929 代表)
・山野真悟 (NPO 法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局長、黄金町バザールディレクター)
・逢坂恵理子 (横浜美術館館長、横浜トリエンナーレ組織委員会委員長)
・コーディネーター:帆足亜紀(横浜トリエンナーレ組織委員会事務局長) |