総合ディレクター ・ キュレーター

総合ディレクター

水沢 勉 みずさわ・つとむ

神奈川県立近代美術館 企画課長

1952年横浜市生まれ。 1978年慶応義塾大学大学院修士課程修了後、神奈川県立近代美術館に学芸員として勤務、現在同館企画課長。ドイツ語圏および日本の近現代美術に関心を抱き、その交流史についても論じる。

主な著作に『この終わりのときにも-世紀末美術と現代』 (思潮社、1989年) 、『北方美術の流れ』 (共著、岩波書店、1993年) 、『表現主義と社会派・世界美術大全集第26巻』 (共著、小学館、1995年) 、『点在する中心』 (共編著、春秋社、1995年) 、訳書にS.ラックナー『マックス・ベックマン』 (美術出版社、1983年) 、Ch.M.ネベハイ『エゴン・シーレ―スケッチから作品へ』 (リブロポート、1993年) など多数。

企画・担当した主な展覧会は、「第26回今日の作家」展 (1990年/近藤幸夫、正木基との共同企画) 、「舟越桂」展 (1993年) 、「李禹煥」展 (1993年) 、「アジアのモダニズム」展 (1995年 / 建畠晢、塩田純一との共同企画) 、「アントニー・ゴームリー」展 (1996年) 、「若林奮」展 (1997年) 、「モボ・モガ 1910-1935」展 (1998年 / ジャッキー・メンジーズ、ジョン・クラークらとの共同企画) 、「ジョージ・グロス」展 (2000年) 、「新千年紀へのメッセージ イスラエル美術の近代」 (2001年) 、「小杉武久」展 (2002年) など多数。
また、1993年と1997年にバングラデシュ アジア・アート・ビエンナーレ、2004年にサンパウロ・ビエンナーレの日本コミッショナーを務める。神奈川県在住。

みずさわ・つとむ
写真:黒川 未来夫

キュレーター

ダニエル・バーンバウム

シュテーデル造形美術大学学長、同学ポルティクス ディレクター

シュテーデル造形美術大学学長、同学ポルティクス・ギャラリー ディレクター、フランクフルト大学の社会研究所理事。主な著作に『ホスピタリティ・オブ・プレゼンス』 (1998年) がある。また、ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン、エドムント・フッサール、マルティン・ハイデガー等の著作の翻訳/解説者でもある。2004年よりマガジン3 (ストックホルム) のアソシエイト・キュレーターを務め、「アートフォーラム・インターナショナル」 (ニューヨーク) への寄稿・編集を行う。これまで約50の展覧会を企画し、『第50回ヴェネチア・ビエンナーレ』 (2003年) 、『第1回モスクワ・ビエンナーレ』 (2005年) には共同キュレーターとして参画した。また、巡回展「アンサートゥン・ステーツ・オブ・アメリカ」およびポンピドゥーセンター30周年記念展「エール・ド・パリ」 (2007年) をハンス・ウルリッヒ・オブリスト、グンナー・B・クヴァランとともに企画構成した。最新著書『クロノロジー』をシュテルンベルグ・プレスから出版。

ダニエル・バーンバウム
写真: Wolfgang Tillmans

フー・ファン

ビタミン・クリエイティヴ・スペース アーティスティック・ディレクター

1970年、中国生まれ。1992年に武漢大学の中国文学学科を卒業。ビタミン・クリエイティヴ・スペースの創設に参画し、2002年からアーティスティック・ディレクター。広州と北京に在住。小説家、ライターとして『ショッピング・ユートピア』、『センス・トレーニング:理論と実践』、『スペクテーター』などの小説シリーズを出版している。最近は架空のエッセイ集『ニュー・アーケード (サバイバル・クラブ、センセーション・フェアー、クール・サンスイ) 』を発表した。1996年以降、彼のフィクション、エッセイ、美術批評は、中国国内及び海外の主要芸術文化雑誌で見ることができる。キュレーターとして中国国内や海外で幅広く活動しており、「スルー・ポピュラー・エクスプレッション」、「ルーズ」、「パーフェクト・ジャーニー」、「マイ・ホーム・イズ・ユア・ミュージアム」、「オブジェクト・システム:ドゥーイング・ナッシング」他の展覧会の企画構成を行ってきた。2006年から「ドクメンタ12マガジン・プロジェクト」の編集コーディネートに携わる。

フー・ファン
写真: Zhang Wei

三宅暁子みやけ・あきこ

現代美術センターCCA北九州 プログラム・ディレクター

現代美術センターCCA北九州共同創設およびプログラム・ディレクター。1997年の開設以来、数多くの展覧会を企画構成するともに、これまで50冊以上におよぶアーティスツ・ブック・シリーズならびにさまざまな分野に関連する書籍の企画・編集・出版を行う。展覧会を行ったアーティストとしては、マリナ・アブラモヴィッチ、ダニエル・ビュラン、マウリッツィオ・カテラン、タシタ・ディーン、ジミー・ダーラム、マリア・アイヒホルン、オラファー・エリアソン、ケリス・ウィン・エヴァンス、ハミッシュ・フルトン、リアム・ギリック、ファン・ヨン・ピン、スージャ・キム、フィリップ・パレーノ、ピピロッティ・リスト、アンリ・サラ、杉本博司、リクリット・ティラヴァーニャ、ローレンス・ウィナー、他多数。また2001年からアート・科学・人文科学・建築を横断する国際会議『ブリッジ・ザ・ギャップ?』を企画・オーガナイズ、これまで北九州、ミラノ、チェンマイ、上海で開催されている。

三宅 暁子
写真: Melik Ohaniani

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト

サーペンタイン・ギャラリー 展覧会プログラム共同ディレクター、国際プロジェクト担当 ディレクター

1968年、チューリッヒ生まれ。ウィーンのミュージアム・イン・プログレス キュレーター (1993- 2000) 、パリ市立近代美術館キュレーター (2000-2006) を経て、2006年4月より現職。 1991年以降、『ドゥ・イット、テイク・ミー、アイム・ユアーズ』 (サーペンタイン・ギャラリー) 、『シティーズ・オン・ザ・ムーヴ』、『リヴ/ライフ』、『ヌイ・ブランシュ』、『第1回ベルリン・ビエンナーレ』、『マニフェスタ1』を含め、150を越える展覧会のキュレーションを行ってきた。最近は『アンサートゥン・ステーツ・オブ・アメリカ』、『第1回モスクワ・ビエンナーレ』、『第2回広州ビエンナーレ』のキュレーターを務めた。2007年にはマンチェスター国際フェスティバルにおいてフィリップ・パレーノと共同で『イル・テンポ・デル・ポスティーノ』を企画構成。

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
写真: Dominik Gigler

ベアトリクス・ルフ

クンストハレ・チューリッヒ ディレクター

1960年生まれ。ウィーン、ニューヨーク、チューリッヒで学ぶ。2001年9月よりクンストハレ・チューリッヒ ディレクター兼キュレーター。クンストハウス・グラールス ディレクター兼キュレーター、トゥルガウ州立美術館キュレーター (1994-98) 、リンギエー・コレクション キュレーター (1995-) 、テート・トリエンナーレ キュレーター (テート・ブリテン、ロンドン、2006年) を務めた。1999年からはスイスグラフィック協会、ザンクト・ガレン大学の理事、そしてスイス・リー社のアート・コミッションのメンバーを務め、2003年からは出版社JRP・リンギエーのアソシエイト・エディターとして活動している。
これまで、ジェニー・ホルツァー、マリナ・アブラモヴィッチ、ピーター・ランド、リアム・ギリック、ウルス・フィッシャー、エマニュエル・アンティル、アンジェラ・ブロッホ、ウーゴ・ロンディノーネ、リチャード・プリンス、キース・タイソン、エルムグリーン&ドラッグセット、モニカ・ボンヴィチーニ、エイヤ=リーサ・アハティラ、ピエール・ユイグ/フィリップ・パレーノ:『ノー・ゴースト・ジャスト・ア・シェル』、ロドニー・グラハム、イザ・ゲンツケン、ダグ・エイケン、ヴィルヘルム・サスナル、デ・レイケ+デ・ローイ、エヴァ・ロスチャイルド、レベッカ・ウォーレン、キャロル・ボーブ、オリバー・ペイン&ニック・レルフ、ドミニク・ゴンザレス・フォレステル、ショーン・ランダース、ジョン・アームレーダー、キャサリン・サリヴァン、ダリア・マーティン、トリシャ・ドネリー、ウェイド・ガイトン、セス・プライス、ケリー・ウォーカー、ジョッシュ・スミス、ジェネラル・アイディア他、多数の展覧会キュレーション、エッセイ執筆、カタログの出版を行ってきた。

ベアトリクス・ルフ
写真: Mathias Braschler, courtesy Kunsthalle Zürich, 2004.

(アルファベット順)

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