YOKOHAMA 2005: International Triennale of Contemporary Art

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参加アーティスト詳細-S

〔作品写真〕ミハエル・サイルストルファー

ミハエル・サイルストルファー(ドイツ) / Michael Sailstorfer 51

1979年バイエルン州生まれ。ミュンヘン在住。

彫刻、立体作品を制作。街で使われた排気口を取り込んで組み立てられた立体作品では、マリリン・モンローの有名な映画のシーンを再現するパフォーマンスを行なうなど、サイルストルファーは、一貫して日常の様々なモノを異なる文脈の中に布置することでモノに新たな表情を与える。2004年、シドニー・ビエンナーレ、マニフェスタ5(サン・セバスチャン)に出品。

〔作品写真〕さわひらき

さわひらき(日本) / Hiraki Sawa 52

URL1977年石川県生まれ。ロンドン在住。

イーストロンドン大学美術学科にて彫刻を学び、ロンドン大学付属スレード美術学校美術学科修士課程を修了する。コンピューターのCG編集ソフトを使い、SF的でユーモラスな映像作品を制作する。『Dwelling』では、何気ないアパートの一室のなかでミニチュアの大型旅客機が一機、また一機と床やベッドを滑走・離陸、次第に室内は飛び交う旅客機で埋め尽くされていく。この幻覚的情景は適度な弛緩とポップ感を伴い、ビデオ・アートの新たな可能性を示唆する。
主な展覧会は、リヨンビエンナーレ(2003年)、「Have We Met? 見知らぬ君へ」(2005年、国際交流基金フォーラム、東京)など。

[作品写真1]

ティノ・セーガル(イギリス/ドイツ) / Tino Sehgal 53

1976年ロンドン生まれ。ベルリン在住。

インド人の父親とドイツ人の母親との間に生まれたティノ・セーガルは、作家としての活動を本格的に開始したのが2002年ということもありキャリアとしてはまだ新人と言うべき作家である。2003年、ヴェニス・ビエンナーレのユートピア・ステーション、エイントホーベンのファン・アーベ美術館での個展、2005年のICAロンドンにおける個展、ヴェニス・ビエンナーレ、ドイツ館への出品などが主な活動歴である。
その作品は、美術館の展示室という一般にはモノとしての作品を期待される場で、演出された台詞や体の動きといった一時的な要素から構成されたものとなっている。今年行われたヴェニス・ビエンナーレのドイツ館で出品された作品も、警備人により行われる作品と、展示室内に入ると彼ら・彼女らから現代社会のトピック—マーケットについての意見を求められる—が観客に問い掛けられるという作品から成る。

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〔作品写真〕身体表現サークル

身体表現サークル(日本) / Shintai Hyougen circle 54


URL2002年広島で結成。

身体表現サークルのメンバーは、常樂泰をメインにして、そのときどきの場の条件によって、流動的に参加者が入れ替わる。広島市立大学で宴会芸での一発芸の連続に始まり、純粋な身体表現を目指す迄試行錯誤を繰り返し、常樂泰が主宰で「身体表現サークル」をはじめる。その後いろいろなダンスコンペに参加する。常に何人かのコラボレーションで身体的なぶつかり合いや、組体操のような絡み合いの中から笑いを含む仕草を形づくる。身体的でありながら肉体的なものを感じさせない、乾いた無表情が彼らのダンスの新しさでもある。
最近では、「コンテンポラリーダンスin 新世界」(大阪)、「トヨタコレオグラフィーアワード2004-次世代を担う振付家の発掘-」(東京)、「吾妻橋ダンスクロッシング」(東京)などに参加。

 

〔作品写真〕サイン・ウェーブ・オーケストラ

サイン・ウェーブ・オーケストラ(日本) / The SINE WAVE ORCHESTRA 55

URL2002年、東京で結成。

一つの周波数からなるひずみの無い音であるサイン波(Sine Wave)を用いて、4人のメンバー(古舘 健(1981年神奈川県生まれ。東京都在住)、城 一裕(1977年福島県生まれ。東京都在住)、石田大祐(1980年東京都生まれ。東京都在住)、野口瑞希(1979年東京都生まれ。埼玉県在住))を中心に不特定多数の人間が参加するパフォーマンスを展開する。また、4人だけでライブ・パフォーマンスを行なうThe SINE WAVE QUARTETTEとしても活動している。
当初はクラブDJなど、あらかじめ募ったメンバーによるライブの形で始まったが、やがて、不特定の人々が持ち寄るPCや、彼らが独自に開発した装置を使うことによって、誰もが自由に「オーケストラ」に参加しうる形式を取るようになった。一人につき一つのサイン波を持つことを基本的な条件とする彼らの作品は、人が存在しなければ成立しない。ある種のコミュニティとしての性格を持つと同時に、複数のサイン波が干渉し合う時に発生する音のゆらぎ、環境音や反響の度合いによる聞こえ方の変化によって、絵画的な広がりをもつ音の空間を演出する。

〔作品写真〕SOI Project

ソイ・プロジェクト(タイ) 56

ウィット・ピムカンチャナポン 1976年タイ生まれ。バンコク在住。
アンクリット・アッチャリヤソーポーン 1976年タイ生まれ。チェンライ在住。
ウィスット・ポンニピット 1976年タイ生まれ。神戸市在住。
ピナリー・サンピタック 1961年タイ、バンコク生まれ。バンコク在住。
ノート=ウドム・テーパーニット 1968年タイ、チョンブリ生まれ。バンコク在住。

今回のトリエンナーレに際して、新たに作られたプロジェクト・グループ。SOIとは、タイ語で「路地」を指す。バンコク市内のSOIの一角に集まるアーティスト達が、多ジャンルにまたがって活動している状況を取り上げる。
メンバーは、映像作家のウィット・ピムカンチャナポンを中心とし、アニメーション作家・ミュージシャンのウィスット・ポンニピット、造形作家のアンクリット・アッチャリヤソーポーン、ピナリー・サンピタック、そして元コメディアンで作家のノート=ウドム・テーパーニットら若手アーティスト達で構成される。アーティストがそれぞれの作品を発表するとともに、音楽イベントを行う予定。日本や欧米の文化に影響を受けながら、音楽やアートを介してつながり合い、独自の表現活動を行う、現在のバンコク・アートシーンを視覚化する。

SOI Project URL

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〔作品写真〕ベアト・ストロイリ

ベアト・ストロイリ(スイス) / Beat Streuli 57

URL1957年アルトドルフ生まれ。デュッセルドルフ在住。

様々な都市における人々の表情を望遠レンズによって本人が気がつかないまま撮影した写真作品や、ポートレイトの作品を液晶プロジェクターによって大型画面として映写する作品等から構成するインスタレーションを得意とする。人々の営みをこうした異なるメディアの展示によって構成することで、都市の持つ様々な様相を示している。1999年にはシカゴ現代美術館、2002年にはパレ・ド・トーキョー等で個展も開かれ、主要な国際展への出品も多い。

 


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