ごあいさつ
Greeting

 ヨコハマトリエンナーレ2014が、いよいよ開幕します。世界各国から65 組、79名のアーティストを迎え、主会場である横浜美術館と新港ピア、市内5か所の創造界隈拠点をはじめ横浜の街全体が、アートに彩られます。
 2001年にナショナルプロジェクトとしてスタートした横浜トリエンナーレは、今年で5回目の開催となります。文化芸術の力を活かし、街に新たな価値を創出することを目指す、横浜市の文化芸術創造都市戦略のリーディングプロジェクトとして、定着してきました。今年は、日中韓3か国で開催している「東アジア文化都市2014横浜」の特別事業にも位置づけられています。
 作品を通じて、アーティストの感性とエネルギーに触れる。見慣れたはずの横浜の街並みが、新しい顔を見せる。世代や国境を越えた対話、交流が生まれる。アートの力で新たな輝きを放つ横浜の街を、ぜひご堪能いただきたいと思います。
 開催にあたりご尽力いただいております全ての皆様に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

横浜市長 林 文子

横浜トリエンナーレ組織委員会名誉会長代表

横浜市長

林 文子

 第5回となるヨコハマトリエンナーレ2014では、美術家の森村泰昌氏がアーティスティック・ディレクターを務め、「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」というタイトルを掲げました。
 本展は、どこかに記憶されながらも、忘れ去られてしまった大切なものに目を向け、その大切さについて改めて考え、気づくきっかけを提示しようとするものです。
 「『心の眼』で見るものが芸術作品になる。」森村氏は本トリエンナーレの教育プログラム「夏の教室」に参加している中学生、高校生に、こう語りかけました。
 来場者の皆様にとって、ヨコハマトリエンナーレ2014が、新しい価値、異なる価値との出会いを促し、そしてこの複雑な時代に生きてゆくための何らかのヒントを見出す機会となれば幸いです。
 また、本年もBankART1929や黄金町エリアマネジメントセンターと連携いたします。象の鼻テラス、急な坂スタジオ、ヨコハマ創造都市センター(YCC)のアートプログラムも合わせ、創造都市横浜ならではの「まちにひろがるトリエンナーレ」をお楽しみください。
 本トリエンナーレ実現にご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

横浜市長 林 文子
Photo:Risaku SUZUKI

横浜トリエンナーレ組織委員会委員長

横浜美術館館長

逢坂 恵理子