ヨコトリレポート

2011.11

【OUR MAGIC HOURコンサート】

今日は横浜美術館前の広場にて神奈川県立横浜緑ヶ丘高校吹奏楽部によるコンサートが開催されました。青空の下、沢山のお客様が展覧会と演奏を楽しんでいる様子。このコンサートをもってトリエンナーレのイベントはすべて終了いたしました。3ヶ月間、展覧会を一緒に盛り上げてくれたすべての出演者、演奏家、特別サポーターの皆様に心よりお礼申し上げます。素敵なMAGIC HOURをありがとうございました!

PHOTO:KATO Ken


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【キッズアートガイド】

今日は会期最後のキッズアートガイドが行われました。今日が最後ということもあり、みんな気合いが入っている様子。お天気も良く、沢山のお客さんがいる会場でみんな元気にアートガイドをしてくれました。


会期中3ヶ月間に渡り、会場でガイドをしてくれたキッズアートガイドのみんなへ逢坂ディレクターより感謝状が贈呈されました。

学校の宿題に追われながらもトリエンナーレで活躍してくれたキッズアートガイドの皆さん、本当にありがとうございました!今後もみんなの活躍を楽しみにしています!

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【ピーター・コフィン「ミュージック・フォー・プランツ」】

《無題(グリーンハウス)》のなかで植物に音楽を聴かせる演奏のシリーズが展示会場のYCCにて開催されました。今回の出演者はテニスコーツのお二人。ゆっくりした音楽の中でお客さんもリラックスしている中、最後の演奏会を無事終了しました。様々なミュージシャンが参加したピーター・コフィンの《無題(グリーンハウス)》。この3ヶ月のあいだに植物たちはいい音楽を聴いて、横浜の空気を吸い、順調に成長しました。ミュージシャンの皆さんありがとうございました!

Photo:KATO Ken


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【ヨコハマトリエンナーレ2011 国際シンポジウム 横浜トリエンナーレは100年続くインフラを作れるか? 美術館と国際展ーその可能性】

カーネギー美術館現代美術担当アソシエイト・キュレーターのダン・バイヤース氏と台湾美術館ビエンナーレ/国際プロジェクト事務局ディレクターのチャン・ファンウェイ氏をを迎え、ヨコハマトリエンナーレ2011の総合ディレクター逢坂恵理子とアーティスティックディレクターの三木あき子と共に国際展の可能性についてのシンポジウムが横浜美術館にて行われました。
前半はカーネギー・インターナショナル、台北ビエンナーレ、欧州・中東の国際展についてのプレゼンテーションが行われ、後半はパネリストによるディスカッション。海外の国際展の情報から、知られざる裏話まで、様々なトピックが盛り込まれ充実した内容のシンポジウムとなりました。

ダン・バイヤース氏 /Photo:KIOKU Keizo

チャン・ファンウェイ氏 /Photo:KIOKU Keizo

逢坂恵理子 / Photo:KIOKU Keizo

三木あき子 / Photo:KIOKU Keizo

会場の様子 / Photo:KIOKU Keizo

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【Manga Scroll】

クリスチャン・マークレーとミュージシャン巻上公一氏のコラボレーションによるパフォーマンスManga ScrollがBankART miniで開催されました。伝説の人気バンド、ヒカシューのリーダーかつ超歌唱家である巻上氏がマークレー氏の作品に併せて独特の歌とも言えぬ歌を披露してくださいました。沢山のお客さんが集まり、会場が熱気で包まれた一夜でした。

Photo:TANAKA Yuichiro


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【特別サポーター宣伝会議】

ヨコハマトリエンナーレ2011特別サポーターとして横浜F・マリノスの狩野健太選手と小林祐三選手が来場してくださいました。グラウンドでサッカーをする姿とはまた違い、作品を心から楽しんでいる姿もとても素敵なお二人でした。お狩野選手と小林選手の勇姿はこちらからご覧頂けます→横浜F・マリノスフォトレポート

Photo:TANAKA Yuichiro


Photo:TANAKA Yuichiro

最後にお二人を案内したキュレトリアルヘッドの天野とウーゴ・ロンディノーネの作品前で記念撮影。練習の合間をぬって来てくださった狩野選手、小林選手、ありがとうございました!

Photo:TANAKA Yuichiro

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【キッズアートガイド】

今日も沢山のお客さんが来場している中、恒例のキッズアートガイドが行われました。みんな展覧会にもすっかり馴染み、リラックスしてガイドしている様子。ガイドのみんなの元気な声に来場者の皆さんも足を止めて熱心に耳を傾けていました。

Photo:TANAKA Yuichiro

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8月の開幕直後からガイドを頑張ってくれたキッズガイドも10月30日のガイドが最後になります。最後まで頑張ってくださいね!

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【来場者20万人突破!】

本日、ヨコハマトリエンナーレ2011の総入場者数が20万人突破しました!20万人目のお客様には逢坂総合ディレクターより記念品を贈呈いたしました。

Photo:TANAKA Yuichiro

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【アーティストトーク】

今日は出品作家の森靖氏と戸谷茂雄氏のアーティストトークが、それぞれの展示会場にて行われました。お二人とも日本在住の彫刻家ということもあり、彫刻家やアーティストを目指す人にとって励みになる話が沢山聞けて、とても貴重な時間となりました。

まずは横浜美術館のグランドギャラリーに《絶対領域ー竜》を展示している森氏が作品の解説や普段の制作について幅広い話をして下さいました。作家も作品もインパクトがあり、グランドギャラリーにいるお客さんの注目の的でした。
左が作家の森氏、右がキュレトリアルヘッドの天野太郎。

Photo:TANAKA Yuichiro

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次はBankART会場で《ミニマルバロック IX》を展示している戸谷さんのトークがBankART miniで行われました。長年作家として活躍されている戸谷氏ならではのトークに聞きに来たお客さんも熱心に耳を傾けていました。
左が総合ディレクターの逢坂恵理子、右が作家の戸谷氏。

Photo:TANAKA Yuichiro

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これでヨコハマトリエンナーレ2011でのアーティストトークはすべて終了しました。会期終了まで残り20日ですが、まだまだ様々なイベントがありますのでどうぞお楽しみに!

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【港のスペクタクル 映画×音楽 プログラム サイレントフィルム『港の日本娘』上映 × チャンチキトルネエド生演奏】

横浜を舞台に物語が繰り広げられるサイレント映画『港の日本娘』(1933年清水宏監督)と、その映像に合わせて演奏されるチャンチキトルネエドのコラボレーション企画が行われました。横浜美術館の展示空間内をチャンチキトルネエドが練り歩き、展覧会とはまた違っ空間を創りだしてくれました。

Photo:ONUMA Keitaro


Photo:ONUMA Keitaro

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【ピーター・コフィン「ミュージック・フォー・プランツ」】

今日は蓮沼執太さんが仲間を引き連れて《無題(グリーンハウス)》のなかで植物に音楽を聴かせる演奏のシリーズで素敵な演奏を繰り広げてくれました。蓮沼執太(指揮)、イトケン(electronics+drums)、石塚周太(guitar)、権藤知彦(フリューゲルホルン)、大谷能生(SAX)、葛西敏彦(PA)という豪華な顔ぶれに集まったお客様も大満足の様子。このシリーズ今後も続きますので、次回も是非お楽しみに!

Photo:KATO Ken


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【特別サポーター宣伝会議室】

ヨコハマトリエンナーレ2011特別サポーターの別所哲也さんが来場してくださいました!逢坂総合ディレクターの作品ガイドと共に、ゆっくりと作品を鑑賞しトリエンナーレを楽しんでいただきました。お忙しい中足を運んでくださった別所さんでしたが、作品の感想等のトークも弾み、時間を忘れてしまうような貴重なひと時でした。


Photo:TANAKA Yuichiro

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【和妻の藤山晃太郎によるMAGIC HOURな1日】

藤山晃太郎氏が日本の古典奇術「和妻」を横浜美術館の会場内で披露してくださいました!作品の前やバス乗り場等、様々な場所に突如現れ芸を披露してくれた藤山氏。観ているお客様も作品も一緒になって藤山氏のマッジクアワーに引き込まれているような時間でした。

Photo:SAKURAI Takaru


Photo:SAKURAI Takaru


Photo:SAKURAI Takaru

沢山の芸を披露してくださった藤山さん、ありがとうございました!

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【ピーター・コフィン「ミュージック・フォー・プランツ」】

ピーター・コフィンの《無題(グリーンハウス)》のなかで植物に音楽を聴かせる演奏シリーズに、ミュージシャンのジム・オルーク氏が出演しました!植物に音楽を聴かせると同時に、植物も楽器の一部として操るジム・オルーク氏の姿に会場に集まった皆さんの視線は釘付け。あっという間に時間が過ぎて行き、植物も満足している様子でした。この作品は会期中、ヨコハマ創造都市センター(YCC)1Fにて展示していますので、是非皆さん足をお運びください!

Photo:KATO Ken


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【対談「食・文化・アート」】

今日はフードディレクターとして活躍されている野村友里さんを迎え、来日中のアーティスト、スッシリー・プイオックとの対談が行われました。普段私たちの生活の中で、当たり前のようになっている「食」をテーマにし、文化の違いや今の日本の状況等をそれぞれの視点から語っていただきました。改めて、人生の中で「食」というものはとても重要なものであり、そして私たちがそのために多くの時間を割いているのだ、ということをしみじみと感じるトークでした。

Photo:KATO Ken

左:野村友里さん 右:スッシリー・プイオック

Photo:KATO Ken

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【みること、えがくこと ー 脳科学とアートとの対話】

脳科学者藤田一郎氏による講演および横尾忠則氏との対談が横浜美術館レクチャーホールで行われました。司会に日本神経科学大会長の大隅典子氏を招き、藤田氏より脳の仕組みについてレクチャーいただいた後、横尾氏よりみること、えがくことについて作家からの視点で意見を聞かせていただきました。

Photo:TANAKA Yuichiro


左から大隅典子氏、藤田一郎氏、横尾忠則氏

Photo:TANAKA Yuichiro

横尾忠則氏

Photo:TANAKA Yuichiro

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【スッシリー・プイオック 公開制作2日目】

今日は快晴の中、スッシリー・プイオックによる《パンプキンプロジェクト》最後の公開制作を行いました。参加者もワークショップで大根や人参などをカーヴィングしたり、採りたてのハーブティーを飲んだり、普段なかなか出来ない体験ができたようで大盛況のうちにこのプロジェクトも幕を閉じました。

カーヴィングしたカボチャは9月末まで支援センターにて引き続き展示していますので、お時間ありましたら是非、足をお運びください。

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【スッシリー・プイオック 制作スタート!】

タイ・チェンマイから、アーティストのスッシリー・プイオックが《パンプキンプロジェクト》のため14日より来日し、制作を開始しました。
夏が戻ってきたかのような暑い陽気の中、黙々とカボチャにカーヴィングを施していくスッシリー。

制作風景

カーヴィングされたカボチャ

土日には制作風景を公開します。お楽しみに!

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【金原亭馬吉さんと噺家の仲間たちとのアートツアーと宣伝会議室】

ヨコハマトリエンナーレ2011宣伝会議室特別サポーターとして、噺家の金原亭馬吉さん、金原亭馬治さん、林家彦丸さん、春風亭一左さんがヨコトリにご来場くださいました。夜の美術館をめぐるアートツアー、その後逢坂総合ディレクター、天野キュレトリアル・ヘッドを交え、カフェ小倉山でそれぞれが気になったヨコトリ作品についてお話いただきました。噺家さんたちの視点はとてもユニーク。大型の目立つ作品だけではなく、こっそり仕込まれた隠し味のような作品などに注目し、そこからお話が広がっていきます。笑いのたえないあっというまの2時間半でした。この様子はUSTREAMでも配信し、一部は現在もこちらのサイトでご覧いただくことができます。http://bit.ly/r9mP5y

4名の噺家のみなさん、楽しいお話どうもありがとうございました!

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【特別サポーター宣伝会議室】

特別サポーターの劇団四季『キャッツ』の出演者が横浜美術館に来館しました。逢坂総合ディレクターの案内で展覧会をご覧頂いた後、N.S. ハルシャの《気軽に食べさせ合おう》の作品が展示されているカフェ小倉山で座談会をおこないました。


普段、ステージに立っている姿とはまた違った魅力を知ることができる貴重な時間になりました。お忙しい中来館してくれた劇団四季の出演者の皆様、ありがとうございました。

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【アートパレード】

安部泰輔の旗を掲げ、横浜市立太尾小学校のマーチングバンドが横浜美術館会場内外を行進してくれました!元気いっぱいの演奏がみなとみらい周辺に響き渡り、いつもより青空が澄んで見える一日でした。一生懸命練習した成果を披露してくれた太尾小学校の皆さん、ありがとうございました!

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【歌川国芳の描く江戸と東京スカイツリーをめぐって】

9月9日から21日まで横浜美術館の会場にて歌川国芳の《東都三ツ股の図》が展示されます。それを機に日本美術史家辻惟雄(MIHO MUSEUM館長)、小澤弘(東京都江戸東京博物館教授)、および東京スカイツリーデザイン監修者澄川喜一による鼎談が行われました。今話題のスカイツリーそっくりの塔が1831年に描かれていたことについて、色々な視点から興味深い話が出てとても有意義な鼎談になりました。

Photo:TANAKA Yuichiro

左から、総合ディレクターの逢坂恵理子、澄川喜一氏、小澤弘氏、辻惟雄氏。

Photo:TANAKA Yuichiro

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【スッシリー・プイオック 《パンプキンプロジェクト》開催告知】

タイ・チェンマイ在住のスッシリー・プイオック氏による《パンプキン プロジェクト》の公開制作がサテライト会場である横浜市環境支援センターで開催されます!9月17日(土)、18日(日)の2日間、畑に実ったカボチャにタイの伝統文化であるカーヴィングを施し作品を完成させます。彫刻されたカボチャは実が腐るまで畑の中で展示される予定。17、18日の公開制作に合わせて会場では野菜カーヴィング体験や、ハーブティーやお菓子のサービスも用意する予定です。緑いっぱいの公園の中で作品を観ながらピクニックでもいかがですか?
横浜美術館と支援センターを往復する無料シャトルバスも運行しますので、是非お越し下さい!

● 日時
9月17日(土)/9月18日(日)11:00−16:00
●お茶サービスと野菜カーヴィングワークショップ(無料)
9月17日(土)/9月18日(日)13:00−15:00
● 会場
環境活動支援センター内 ヨコハマトリエンナーレ2011サテライト会場(横浜市保土ヶ谷区狩場町213)
●入場無料、申込不要
●アクセス
【バス運行時間】 
横浜美術館西側玄関発 → 環境活動支援センター → 横浜美術館
11:30発 →  12:00着/発  → 12:30着
12:30発 →   13:00着/発  → 13:30着
13:30発 →   14:00着/発  → 14:30着
14:30発 →   15:00着/発  → 15:30着
最終      16:00着/発  → 16:30着

●来場の際の注意事項
1)少雨決行。荒天の場合は中止。当日、ウェブサイト(http://www.yokohamatriennale.jp/)もしくは横浜美術館・日本郵船海岸通倉庫の会場にてご確認ください。
2)シャトルバスのほかに、市営バスと神奈中バスもご利用いただけます。「権太坂上」「児童遊園地前」「児童遊園地入口」のいずれかのバス停行きの運行スケジュールをご覧ください。

〈作家トーク〉
●日時 9月19日(月・祝)15:00-16:30 日本郵船海岸通倉庫BankART miniにてフードコーディネーターの野村友里さんを招いて「食・文化・アート」をテーマにトークを行います。(参加無料/当日先着50名/逐次通訳あり)

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【たちどまる:Stop and Think】

ベルリン在住のアーティスト、島袋道浩氏の作品《たちどまる:Stop and Think》が静岡県掛川市の資生堂企業資料館で展示されています。この作品、東海道新幹線に乗車し、東京方面上りの場合は右手名古屋方面下りの場合は左手の窓から見ることができます。掛川駅近く、浜松方面寄りの場所に設置してあります。猛スピードで日本列島を行き交う人々に送られるこの「たちどまる」というメッセージ。島袋氏は横浜市内で「人間性回復のチャンス」という看板も展示しています。

東海道新幹線に乗る機会がある方は是非ご覧ください。会場になっている資生堂企業資料館の詳細はこちら→資生堂企業資料館
この作品を見るために新幹線の旅をするのもいいかもしれませんね!

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【総合ディレクターによるトーク】

今回2回目となる総合ディレクターの逢坂恵理子のトークがBankART miniで行われました。オープンから約1ヶ月経ち、ディレクターならではの視点でこのヨコハマトリエンナーレ2011を語ってくれました。

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【特別サポーター宣伝会議室】

ヨコハマトリエンナーレ2011特別サポーターのプリンセス天功さんが横浜美術館にご来館!総合ディレクターの逢坂恵理子とキュレトリアルヘッドの天野太郎との対談も弾み、終始和やかなムードに包まれていました。

プリンセス天功さんも美術館に好きな作品を自ら持参し、皆さんにご紹介。ヨコハマトリエンナーレの「私の好きな1点」は、田名網敬一氏の作品を選ばれました。金魚が好きなプリンセス天功さんならではのチョイスです。

普段なかなか知ることの出来ないプリンセス天功さんの魅力たっぷりのトークショウでした!

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【アートパレード】

今日は横浜市立日枝小学校のマーチングバンドの皆さんが安部泰輔氏の旗を掲げ、トリエンナーレ会場でアートパレードを繰り広げてくれました!

Photo:Yasuyuki KASAGI

Photo:Yasuyuki KASAGI

Photo:Yasuyuki KASAGI

Photo:Yasuyuki KASAGI

みんなの一生懸命な姿に街行く人も足を止めて演奏に聞き入っていました。
日枝小学校のマーチングバンドの皆さん、夏休みの終わりに素敵な演奏をありがとうございました!

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【驚異の湯本コレクションー妖怪曼華】

今回のトリエンナーレでは、妖怪研究家である湯本豪一氏のコレクションの一端を横浜美術館にて展示しています。今日はこの日本最大の妖怪コレクションを収集した湯本氏の講演ということもあり、沢山の方が湯本氏の講演を聞きに来てくださりました。

湯本豪一コレクション ©今井 智己

向かって右側でお話をされている方が湯本豪一氏。長年の研究で得た資料を元に、妖怪について約1時間、語っていただきました。
会期中に展示替えがあり、色々なコレクションを紹介していく予定ですのでどうぞお楽しみに!

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【一生に一回しか再生されないビデオ(丑三つ時)】

ニューヨークを拠点に活動しているアーティスト、落合多武氏の1日限りの作品上映会がBankART miniで行われました。この機会を逃したら一生観ることが出来ない作品ということもあり、定員を上回る大勢の方が来場。落合氏も一生に一回しか観ることが出来ない(=初めて観る)作品ということもあり、少し緊迫した空気の中、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

Photo: Ken KATO

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【大友良英 「プロジェクト FUKUSHIMA!トーク】

ピーター・コフィン《無題(グリーンハウス)》の植物に演奏を聴かせてくれた大友氏が、8月15日に開催されたフェスティバルFUKUSHIMA!についてご自身の感じたこと、考えたこと、そして今後の展望を熱く語ってくださいました。
福島で育った大友さんが精力的に活動しているこの「プロジェクトFUKUSHIMA!」についての詳細はこちら



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【ピーター・コフィン「ミュージック・フォー・プランツ」】

今日はYCC会場で展示中のピーター・コフィンの《無題(グリーンハウス)》の中でミュージシャンの大友良英氏が素敵な演奏を植物たちに聴かせてくださいました。震災後に「プロジェクトFUKUSHIMA!」の活動を始めた大友氏。最近の活動に共感する方々が沢山会場に詰めかけて大友さんの演奏に耳を傾けていました。

Photo:KATO Ken


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【アーティスティック・ディレクターによるトーク】

今日は午後2時からBankART miniにてアーティスティック・ディレクターの三木あき子によるトークがあり、展覧会のテーマや作品について語っていただきました。第一回目同様、ひとつひとつの作品を丁寧に語る三木ディレクターの姿に、多くの方が熱心に耳を傾けていました。

Photo: Ken KATO


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【総合ディレクターによるトーク】

昨日に引き続き、総合ディレクター逢坂恵理子によるトークがBankART miniにて行われました。世界各国で開催されている国際展の歴史や背景から始まり、過去の横浜トリエンナーレを振り返りながら未来のトリエンナーレへの展望まで、とてもわかりやすく語ってくれました。

Photo:Ken KATO

Photo:Ken KATO

Photo:Ken KATO

次回の総合ディレクターによるトークは9月4日(日)です。是非お越し下さい!

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【アーティスティック・ディレクターによるトーク】

展覧会が開幕して約1週間経ち、毎日大勢の方が会場に足を運んでくれています!そんな中、今回のトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターである三木あき子によるトークがBankARTにて開催されました。今回展示されている作品や作家についてより深く理解できる貴重なトークでした。

Photo:Ken KATO

“OUR MAGIC HOUR”というコンセプトの元に選ばれた作品や作家について一つ一つ丁寧に解説する三木のトークに、作品を観ていない人も、観た人も足を止めて話を聞いていました。

Photo:Ken KATO


Photo:Ken KATO

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【「キッズ・アートガイド2011」が始まりました!】

全4回のワークショップ(第1回WS第2回WS)で、いろいろな経験を積んだキッズたち。ヨコハマトリエンナーレ2011も8月8日にオープンし、8月10日にとうとうアートガイドの本番の日を迎えました!
みんな、ちょっと緊張した面持ちです・・でも一生懸命、元気な姿でお客様に語りかけました!

1日のアートガイドを終えて・・BankARTのテラスでの笑顔。みんな、初めての本番をがんばってやり切りました!

総勢29人のキッズ達は、会期中に合計で8日間、作品のガイドをします。どの作品のガイドをするかは、ガイド当日のお楽しみ。キッズ達は、背中に“KIDS ARTS GUIDE”とプリントされた水色Tシャツと、黄色いバンダナが目印です。ぜひ見つけて、ガイドにご参加ください!

「キッズ・アートガイド2011」スケジュール
8/10(水) , 8/19(金), 8/22(月),9/11(日),9/25(日),10/2(日),10/16(日),10/30(日)
11:10-12:00 横浜美術館 
14:00-15:00日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)
*8/19(金)は日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)でのみ開催
参加費:無料(ヨコハマトリエンナーレ2011チケット要)

【番外編】
キッズ・アートガイドを支えてくれている重要な存在、それはキッズ・アートガイド・サポーター達です。今回、過去の横浜トリエンナーレでの「キッズ・キュレーター・プロジェクト」を経験した学生(現在高校生)や大学生、社会人の方々が集まり、ワークショップから活動をサポートしてくださっています。先日は、キッズやサポーターが身につけている色とりどりのオリジナル缶バッチを作ってくれました。

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【アーティストトーク@BankART】

昨日の横浜美術館のトークショウに引き続き、BankARTにて来日作家によるアーティストトークが行われました。

●13:30-

デワール&ジッケル

Photo:KATO Ken


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●14:00-

ソン・ドン+イン・シウジェン

Photo:KATO Ken


Photo:KATO Ken

●15:00-

ツァイ・チャウェイ

Photo:KATO Ken


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●15:30-

ジュン・グエン=ハツシバ

Photo:KATO Ken


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【アーティストトーク】

8月6日(土)に会場の横浜美術館にて来日作家によるアーティストトークが行われました。オープン初日ということもあり、沢山のお客様が足を止めて話を聞いていました。展示し終えたばかりの作品を前に、作家たちも沢山のメッセージを残してくれました。

●13:30-

左から司会の天野太郎ヘッドキュレーター、通訳者、イン・シュウジェン

Photo:KATO Ken


Photo:KATO Ken

●14:00-

ウィルフエド・プリエト

Photo:KATO Ken


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●14:30-

ハン・スンピル

Photo: KATO Ken


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【オープニングレセプション】

遂に、ヨコハマトリエンナーレ2011明日から開幕となりました!!今日は内覧会の後、パシフィコ横浜でオープニングレセプションが開催されました。作家も無事に展示を終え、皆さん和やかな表情で来場。劇団四季CATSもお祝いに駆けつけてくれました!

Photo: KATO Ken

ヨコトリキャラバンズも宣伝活動のために来場!

Photo:KATO Ken

国内外から沢山の方にお集りいただき、賑やかな一夜となりました。

Photo:KATO Ken

最後に横浜市長の林文子、総合ディレクターの逢坂恵理子、アーティスティックディレクターの三木あき子と、来場していた作家と記念撮影をして無事閉幕となりました。

Photo:KATO Ken

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【キッズアートガイド2011」第2回ワークショップ】

ことばでだれかに伝えてみよう・・・!
「キッズ・アートガイド2011」第2回ワークショップの巻

横浜市内在学、在住の小学5年生から中学3年生の29人のキッズ達の参加によって始まった「キッズ・アートガイド2011」。
6月26日に第2回ワークショップを行ないました。前回に引き続き、キッズの活動の様子をリポートします!

まずは、前回のワークショップのおさらいから。


「モネパズル」の作品イメージ(クロード・モネ作「睡蓮」)をみながら、伊達先生が語りかけます。
伊達先生「前回は作品をよくみることを試してみましたね。じっくりみることによって、気づいたり発見したことがたくさんあったと思います。今日のワークショップでは、作品をみて、それを手紙のかたちで言葉でだれかに伝える、ということをやってみましょう」

ということで、今回のワークショップのテーマは「ことばでつたえてみよう!」です。
横浜美術館のコレクション展示作品をみながら、自分が選んだ作品をことばにして手紙で伝えます。手紙の宛先は、その作品を見たことがない人たちを想定。手紙をもらった人がどんな作品なのか想像できるように、作品を見て発見したこと、感じたり想像したことなど、思いついたことをキッズたちは自由に書いてみます。

横浜美術館の太田雅子学芸員から美術館が作品を大切に保管している話や鑑賞マナーについての説明を聞いて、いざ展示室へ。


展示室では、シュールレアリズムの代表的な作家のひとり、アンドレ・マッソンの≪ナルキッソス≫、そして日本画家中島清之の≪姉妹≫、前田青邨の≪六歌仙≫を取り上げ、先生たちが作品の印象についてキッズに語りかけます。



「逆さに描かれている人がいます。どんな物語がくりひろげられているのでしょう?」
(≪ナルキッソス≫)

みんな、真剣に作品をみつめながら、メモを取っています。

「この作品は、二人の女性が向き合っています。1人は赤ちゃんを抱いています。でも目は合っていません。みんなは二人の関係はなんだと思いますか?なぞが多そうですね」(≪姉妹≫)

「この作品に描かれている人々は、みな同じ方向を向いています。表情が独特ですよね、なにを考えているのでしょうね」(≪六歌仙≫)

作品を見終わってから、みんな思い思いに手紙を書いてみます。だれに宛てて書いているのかな?





描き終わってからは、どんなことを感じたか、みんなで話し合ってみます。







手紙の宛先は、“おじいちゃん・おばあちゃん”、“天国のおじいちゃん”、“だれかさん”、 “お母さん、お父さん”、“○○ちゃん(ともだち)”などなど・・・みんな思い思いに誰かに手紙を書きました。

みんな、どんな手紙を書いたのかな?手紙の原文の一部を紹介します。

[アンドレ・マッソン≪ナルキッソス≫について]
「男の人が森の中にいて道に迷っているところに、妖精がきて、のどのかわいている男を湖まで連れていってあげてるような絵です。男は妖精に感謝することも忘れて、一心不乱に水をのんでいます」
「何かお母さんのお腹の中にいるような絵です。男と女が1人ずついて、双子の様です。2人とも何かにつつまれているように、まわりが暖色で囲まれています。お腹の中にいるにもかかわらず、すみっこの方で白いお花が咲いていて、不可思議な感じがします。木がはえていたり」
「人なのにいろんないろがついていて1人の人が逆立ちをしていてもう1人の人にじまんしているみたいにみえます。その人は水の上で逆立ちをしているみたいにみえます」

[中島清之≪姉妹≫について]
「おばあさんが、赤ちゃんをだいてよろこんでいる感じで、お母さんの方は、わたしの子どもはこんなにかわいいことを、伝えている感じの絵・・・・本当に仲のいい、家族みたい。お父さんを見てみたいです。赤ちゃんは男の子みたいな子でした。わたしもみんなにかわいがられたいです」

「題名に≪姉妹≫と、ありますが、目があっていないし、片方はおこってて、片方は優しそうで、赤の他人のような気がします。し・か・も、はいけいが描かれていないので、けっして同じ所にいるとはかぎらないし、別々のものをみているので必ず顔見知りとはかぎらないとおもいます」

「もともとはともだちの二人がもめあっています・・・・たぶんこの子どもの母はどちらなのかと話しあってます。私的にはこの子どもは右の女の人です。左の女がもっていると子どもの顔はちょっと不きげんだからです」

[前田青邨≪六歌仙≫について]
「江戸時代のことだと思います。服装から見てお坊さんや大名、お殿様のようで、一番おもしろいなと感じたのは、みんな横目で同じ向き」

「僕はこの作品を平安時代の絵のように思いました。ですが1918年にかかれていると知り、そんな近代にこんな古そうな絵をかけるということに感心しました・・・・この人たちはみんな右を向いています。僕は右のほうでおどりをおどっているか、今だったら漫才のようなことをやっているのだと思いました」

ひとつの作品についても、いろんな感じ方や考え方がありますね。先生方もキッズのユニークな視点や鋭い表現に驚かされたり気づかされることがたくさんありました。

次のワークショップでは、ヨコトリ参加作品を素材に、気づいたことや考えたことをみんなの前で声に出して伝えること、それから、みんなの話も聞いてみることを体験してみます。いよいよヨコトリ参加作品ともご対面?!

次回のレポートもお楽しみに!

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【第3回ヨコハマトリエンナーレ2011記者会見】

いよいよヨコハマトリエンナーレ2011開幕まで残り1ヶ月をきりました!
本日は遅ればせながら、5月26日に行われた第三回記者会見の内容をリポートさせていただきます。

当初は3月11日の15時から予定されていたこちらの会見ですが、同日14時46分に起きた東日本大震災により、午前の横浜会場は予定通り行えたものの、東京会場は急遽中止となりました。未曾有の災害を受けヨコハマトリエンナーレ2011の開催自体が危ぶまれるという時期もありましたが、「東北、そして日本のためにメッセージを送りたい」という参加アーティストたちの思いを受け、こうして無事に開催に向けての記者会見を行うことができ、スタッフ一同喜びもひとしおでした。

東京・青山のスパイラルホールで行われた会見には、横浜トリエンナーレ組織委員会会長である林文子・横浜市長、総合ディレクターの逢坂恵理子・横浜美術館館長、アーティスティック・ディレクターの三木あき子、そして参加アーティスト代表として横尾忠則氏、岩崎貴宏氏が登壇いたしました。



林組織委員会会長、逢坂総合ディレクターの挨拶を経て、三木アーティスティック・ディレクターによりトリエンナーレのタイトルである「OUR MAGIC HOUR—世界はどこまで知ることができるか?—のコンセプトが説明、展示の特徴が紹介されました。

「タイトルにもある“世界はどこまで知ることができるのか”という問いかけのもと、科学や理性では把握しがたい領域に注目し、より柔軟に世界をとらえようとする姿勢、異なる世界の見方や歴史観を示唆していきます。そしてそこには“視点を変えれば、魔法のように、世界は開けるかもしれない”という期待が込められています」



展示の特徴は大きく二つ。展覧会の各所に仕掛けられた意外な「遭遇・出会い」と、アーティストたちの震災への想いです。
意外な「遭遇・出会い」は、現代アーティストの作品と横浜美術館の所蔵品が、時代、ジャンル、文化背景を超え新たな視点のもと並列されることにより、これまでになかった解釈や創造を生み出し、自由な鑑賞の旅を促します。
またアーティストたちは、東日本大震災を受け、参加の意思を新たにする作家や展示プランを変更する作家が現れるなど、さまざまな形で「作家魂」を表明してくれました。
記者会見に出席した横尾忠則氏と岩崎貴宏氏からは、展示作品の制作に向けた思いを語ってくれました。
トリエンナーレの開催直前まで、展示する新作ペインティングの制作に取り組むという横尾忠則氏。1月から開始し、現在11点目を制作中。「人間が生まれる寸前、赤ん坊が見る最初の光景、そして人間が死ぬときに見る最後の光景、それをひとつにしたもの」
広島を拠点に活動する若手作家の岩崎貴宏氏は、会場である横浜美術館の空間を活かした作品を発表したいとコメント。震災発生から9日後に祖母とともに救出され、「将来は芸術界になりたい」と語った少年の話にふれ、「そういった状況にあっても、驚きや夢を与えられる作品をつくり続けて、いろんな人に感動を与えられるような作品を作りたいと思います」
さらにビデオメッセージで、クリスチャン・マークレー氏、ジュン・グエン=ハツシバ氏も登場。6月に開幕したヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞した作品「The Clock」をトリエンナーレで展示します。制作の拠点であるベトナム・ホーチンミンと横浜で、GPSを装着し走った軌跡が地図上に桜の花の形を描くプロジェクトを市民とともに実施。「桜の花は新しい始まりの象徴。日本の新たな幕開け、出発にしたい」これは東日本大震災の被災地へ向けた祈りとしての作品です。



記者会見後、会場を出るとヨコハマトリエンナーレをPRするために結成された“ヨコトリキャラバンズ”が登場!

「まことクラヴ」主宰・遠田誠氏率いるキャラバン隊によるパフォーマンスが、来場者たちのトリエンナーレへの期待をさらに高めてくれました。

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【「キッズ・アートガイド2011」のワークショップが始まりました!】

2011.07.06

教育プログラム「キッズ・アートガイド2011」。

このプログラムは、小中学生たちがトリエンナーレの参加作品をそれぞれの言葉で語りながら、展覧会をガイドするというもの。会場でみなさんも、ワークショップを重ねたキッズ・アートガイドに出会うことができます。

このプログラムはで、2005年、2008年展でも大人気だった「キッズ・キュレーターズ・プロジェクト」を前身に、2011年展では「キッズ・アートガイド」と名前を変えて、さらなる進化をめざします。

今回は多数の応募をいただいた中から抽選で選ばれた29人のキッズたちが集結。
6月12日に、第1回ワークショップを開催しました。



少々緊張した面持ちのキッズたちを前に、まずは、逢坂恵理子総合ディレクターがトリエンナーレの紹介や、いくつかの参加アーティストや作品についてもイメージを投影しながら紹介。「肩の力を抜いて、自分の好きな作品を探して、お客さんの前で自由に語ってもらえるとうれしいです」

次に、横浜美術館の内山淳子主任学芸員からプログラムの流れについての説明。

「作品についての知識を解説するのではなく、自分でみたこと、感じたことを、自分自身の感性や言葉で、お客さんに伝えてもらって、お客さんの感想や反応などと交わりあいながら作品の意味合いを頭と体で感じていきましょう」

「キッズ・アートガイド2011」では、美術鑑賞教育の専門家である、京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの伊達隆洋先生と渡川智子先生や、2005年、2008年展のキッズ・キュレーターズ・プロジェクトをご担当いただいた、横浜山手中華学校美術科教諭の王節子先生もプログラム運営に参加。



さらに、キッズたちの手助けをしてくれるサポーターのみなさん。経験豊かな社会人や大学生、それから高校生は2005年、2008年のトリエンナーレでキッズ・キュレーターズ・プロジェクトを経験した先輩たちが集まってくださいました。



さっそく伊達先生たちによるワークショップが始まります。
まずは「ワークショップ」の説明から。
「学校での勉強と違って、いろいろなことを試していきながら自分たちで考えて、何かを見つけていく、ゲームのようなもの。正解があるわけではなくて、みんなにとってためになり、面白いと思うことを発見していく作業です。なので、間違えることを怖がることや、心配しなくても大丈夫です」

この日挑戦したワークショップは「モネパズル」。
実際にある絵画作品を元にした大きなパズルに29人全員で挑戦します。



「美術館に行くことや、作品や絵をみることが好きな人はいますか?」という質問に対して半数くらいが挙手。「美術館に行ったことがある人は?」は、3分の2くらい挙手。なかなかたくさんのキッズがすでに美術館体験をしているようです。

「ひとつの作品をどれくらいの時間をかけてみますか?」という先生の質問に、目が合ったキッズはちょっと恥ずかしながらも「3分くらい」、「2分から5分くらい」というコメント。

「みんな結構じっくりみていますね。実はひとつの作品を見る時間の研究の調査結果がありますが、それによるとひとり平均で10秒前後しか時間をかけていないそうです。これって、すごくもったいないことだと思いませんか?作品をじっくり見れば、たくさん発見することもあるはずだから、お客さんにもいっぱいみてもらいたいと思います。そのためにも、みんなにもよく作品を見てみるということを、パズルを使ってやってみたいと思います」と伊達先生。

いよいよ「モネパズル」ワークショップの始まりです!
実際の作品の1/2サイズのイメージと、パズルのピースを見比べながら・・



床に一枚ずつ組み合わせて並べてみます。
どうかな?あっているかな?
みんなでじっくりみながら、あともう少し。



完成!みんなで拍手です。



今まで100回くらいやってきた中で、
一番速い時間(10分弱)で完成することができたそう!



ワークショップで大切なのは、体験後の意見交換です。

―「モネパズル」をやってみて、みんなどう思った?
キッズ:「初めてだったけれど、いろんな色があるんだなあ、と気づいて面白かった!」
―どんなことに気が付いた?何が描かれているんだろう?
キッズ:「睡蓮の花・・!池に咲いている花」
―他には?
キッズ:「全体的にぼやーっと描かれていてよくわからない・・」「同じような色しか使っていないから、不思議・・」
―そう、よくわからないのも重要な発見ですね。
キッズ:「ちょっと暗い・・」
キッズたちは、とても大事な点に気づいているようです。

「作品の中には“モノ”だけではなくて、“コト”が描かれていることもあると思います。自分の目に映っているぼんやりしたものも描かれているかもしれません。そして“よくわからないコト”も含まれているかもしれません。だから、これから作品をたくさん見ていくなかで、“よくわからない”と思ったことも、とても作品を理解するうえで大事なことだと思います。“わからない”と思ったことを頭が悪いということではなくて、“わからない”ことを大事にしながら、よくよく作品を見て、感じていきましょう。そして、話をして、言葉にだしていきましょう」と伊達先生。

最後に、キッズたちは自分の言葉で素直に感想を書いて、初回のワークショップは終了。

「キッズ・アートガイド2011」は会期中に実施するアートガイド本番の前に、キッズたちの感性やコミュニケーション力をひろげるような趣向の異なる4回のワークショップを行ないます。

次回は、どんなワークショップになるでしょうか?その報告はまた・・お楽しみに!

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【ヨコトリレポート、スタートします!】

はじめまして。

ヨコハマトリエンナーレ2011。8月6日の開幕まで、早くも1ヶ月強となりました。
作品の輸送もいよいよ始まり、展覧会の準備も大詰めです。また、サポーターのみなさんの活動や、キッズ・アート・ガイド2011、ヨコトリキャラバンズなど、開催に向け、すでにいくつかの活動がスタートしています。

ヨコトリレポートでは、こうした活動のレポートや、展覧会の準備の裏側や、アーティストのインタビューや関連イベントなど、とっておきの情報などを、レポート形式でご紹介する予定です。

ヨコハマトリエンナーレ2011を身近に感じていただき、楽しんでいただくための情報を発信していきたいと思いますので、ぜひ、公式Twitter(@yokotori2011)公式Facebook、メールニュース(7月より配信予定。登録はこちらから)とあわせて、チェックしてくださいね。

ヨコハマトリエンナーレ2011「OUR MAGIC HOUR –世界はどこまで知ることができるか?-」は、8月6日(土)から11月6日(日)までの3ヶ月間開催です。ぜひご期待ください。(SF)

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