YOKOHAMA 2005: International Triennale of Contemporary Art

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参加アーティスト詳細-T

〔作品写真〕高松次郎

高松次郎(日本) / Jiro Takamatsu 58

1936年東京都生まれ。1998年東京都で没。

東京芸術大学美術学部卒業。在学中の1957年より発表活動を始める。
その作品は形式、素材とも多岐にわたったが、発想のユニークさによってつねに話題を呼び、60年代以降、日本の現代美術界で最も影響力の大きい美術家の一人と目された。その高松次郎が初めて注目されるきっかけとなったのが、「影」をテーマとした絵画である。1964年に始まる影の連作はこの美術家の代表作品の一つとなった。
影の連作は白く塗られた板、あるいはキャンバスに、油絵の具またはアクリルによって、あたかも人物や物体の実際の影がそこに映っているかのようにリアルに描くのを特徴としている。しかし、影の連作は壁にかけられるそれにとどまらず、画廊や現実の空間の壁そのものに影をリアルに描くという形式にまで拡張された。
この現実の空間での作品の一つが、1971年の1月7日に設置された《工事現場の影》である。これは東京銀座で新築中のビルの工事現場の外壁としてつくられたもので、高さ240cm、幅140cmの板を6枚つなぎあわせ、ビニール塗料で全面を白く塗り、そこへ通行人の影が映っているかのように描いたものだった。これは一日で撤去されたが、作品といえば一日だけの一過性の作品にほかならない。高松次郎の影の作品のうち、最も寿命の短い作品だったことになる。しかし、それは影というテーマにいかにもふさわしい一過性の作品だった。

〔作品写真〕高嶺格

高嶺格(日本) / Tadasu Takamine 59

1968年鹿児島県生まれ。滋賀県在住。

高嶺格は、京都市立芸術大学を卒業後、1993年から97年にかけてダム・タイプのメンバーに参加、国際情報科学アカデミーでメディア・アートを学び、様々な表現手段を駆使した作品を制作している。
1993年に、第2回ソニー・ミュージック・アート・アーティスト・オーディションに於いて特別奨励賞を受賞するなど早くから作家として注目され、映像作品、インスタレーション、粘土を使った造形作品を次々と発表している。第50回ヴェネチア・ビエンナーレなどの国際展にも選ばれ、近年ではダンサーである金森穣が舞台監督も行った作品で美術・映像を担当、さらに活動の領域を広げている。

〔作品写真〕タニシK

タニシK(日本) / Tanishi K 60

東京都生まれ。東京都在住。

フライトアテンダントのコスチュームで突然電車に乗り込み、乗客に話しかけながら飲み物などを配ってワゴンサービスをするパフォーマンス「フライト」を世界各地で開催。これまでに東急東横線、銀座線、御堂筋線や東北のお座敷列車、海外ではソウルやバルセロナの地下鉄など世界各地でフライトを行なった。2003年に東京オペラシティで開催された「ガール! ガール! ガール!」では、飛行機の機体を模した迷路を作成し、観客はスタンプラリーをしながらフライトの写真や映像を見ることができるインスタレーションを発表した。

〔作品写真〕照屋勇賢

照屋勇賢(日本) / Yuken Teruya 61

1973年沖縄県生まれ。アメリカ在住。

美術大学で絵画を学び、その後活動の場をニューヨークに移し、現在に至っている。
絵画の素養をベースにしながらも様々な表現手段を駆使することで表現の可能性の拡がりを試みている。
代表作「結い、You-I」も沖縄の伝統的な紅型の着物の紋様に、米軍の戦闘機やヘリ、パラシュート降下訓練の米兵、ジュゴンが花や蝶の紋様とともに染めあげたものである。また紙製のショッピングバッグを使って木を再生する「警告の森」などの仕事も含め、日常にある異なる価値の併存状況を引き出し、今日的な社会問題を美的な表現として作品に結実させている。

〔作品写真〕田添かおり

田添かおり(日本) / Kaori Tazoe 62

1970年神奈川県生まれ。横浜市在住。

田添は、1992年に大塚テキスタイルデザイン専門学校卒業後、舞台美術、衣装などを制作。1995年から2002年にかけて制作ユニット「SUIT」を伊東純子と結成、舞台衣装制作、パフォーマンス、DM式発表形態の「SUIT ポストカードシリーズ」等を行なう。
2001年からは、オルタナティブスペース「スクラッチタイル」(横浜)を水島大介と設立し、作家やキュレーターのスクリーニングやレクチャーなどを組織している。
2001年の「街頭芸術横浜2001~商店街の美術~」、ライブイベント「MOTOMACHI SUIT」(元町公園弓道場、エリスマン邸/横浜)など制作ユニットのプロジェクトの活動がある。

 


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