Yokohama Triennale 2001







基本情報

作家情報

ディレクターからのメッセージ

出品作家一覧

リンク


MEGA WAVE - Towards New Synthesis
新たな総合に向けて

「横浜トリエンナーレ2001」の4人のアーティスティック・ディレクターは、日本で初めての大規模な国際現代美術展を、21世紀の出発点という記念すべき年にふさわしいものにすべく一年以上にわたって討議を重ねてきました。その中から自ずと浮かび上がってきたのは、次のような二つの基本的な方針です。

一つは現代美術のもっとも先端的な動向を紹介するという、今後、定期的に開催されることになる展覧会の嚆矢としての使命を積極的に担うことです。

もう一つは、現代美術を従来の限定された枠組みで捉えるのではなく、他の芸術のジャンルや科学、哲学などとの交流・対話の試みを大胆に押し進め、広範な視野によって新たな世界像の構築を目指すことです。

20世紀の文化は高度に専門化はしましたが、ともすれば異なった領域との間の関連性を見失い、個別の分野に分断されがちであったといえるでしょう。私たちは美術を中心にしながらも、単に専門性に安住するのではなく、より柔軟な立場から、各分野の境界を越えた包括的なアプローチの可能性を探究して行こうと考えています。今まさに始まろうとしている大きな変革の時代に向けて、アートと社会とを結ぶ新たな総合のヴィジョンを打ち出すことが、このプロジェクトのさらなる重要な使命であるからです。

出品作家は約100人で、地域は特に限定しません。また原則的には本展のための新作を依頼します。

展覧会は4人のディレクターの共同作業によって組織される部分と、それと連動しながらも各自の独自のコンセプトに基いて企画される部分とから成る予定です。もっとも会場としては相互に有機的に結びついており、必ずしもセクションごとに独立しているとは限りません。

周辺の美術館やギャラリーなどに幅広く同時開催の企画展などを呼びかけ、横浜の町全体の事業としての相乗効果を目指します。また展覧会ばかりではなく、シンポジウムなどの関連イベントも、適宜開催する予定です。